「聴く力」を育てる音楽教育

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エドガー・ウィレムスの音楽教育研究

モネ 連作の情景@上野の森美術館

こんばんは!

今日は日帰りで東京に行ってきました。

往復入れて半日足らずの弾丸旅行、午前中に上野の森美術館で開催中の『モネ 連作の情景』展を観て午後にアーティゾン美術館で行われた『マリー・ローランサン: 時代をうつす眼』展の土曜講座に参加するということで、慌ただしくふたつの美術館をまわってきました。

まずは午前中に訪れたモネ展について記録します。

 

当初の予定では11月に行くはずだったこの企画展、その時は翌日の学会参加とあわせて一泊するつもりでホテルも押さえて楽しみにしていたのですが、まさかの出発前夜に子どもが発熱して断念…モネ展はチケットの予定変更ができたため、今回に持ち越しとなったのでした。

この企画展で展示されているのは全てモネの作品のみ!という贅沢な内容で、私はこの企画を知った一年前から「これは行こう!」と期待とともに楽しみにしていました。

…が、さすがは大人気のモネ、土曜日ということも相まって、美術館はとても混んでいました。

そのこと自体はもちろん想定範囲内だったものの、午後にもう一つ美術館に行くことにしていた私はなるべく足早に観ていく必要があり、最初のセクションで「今日は主に空の色を見比べよう」と決めました(たくさんの人が観ている中でも頭越しに観られるのが空だったからです)。

 

これが意外に面白く、同じ描き手の作品にもかかわらず、同じ場所を描いたものであっても一つとして同じ空はありません。

そして、その違いによって、それぞれのお天気や気温、季節、まわりの音などが、まるで自分が作品の中に吸い込まれたかのごとく伝わってくるのです。

使われている色も、よく見ると(私みたいな)凡人が「空を描こう」という時にまず選ばないだろうと思うような色がたくさん入っていて、しかもそれが立体感を出す上で不可欠な要素であるように思われて、「何だかちょっと真似して描いてみたくなってきたぞ…」という気分にまでさせられました。

 

ところどころ(そして最後のセクションではほぼ全部)写真撮影OKの作品がありました。

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「チャリング・クロス橋、テムズ川1903年ロンドン)」

この作品は太陽の輝きが神々しく、思わず近づいて見入ってしまいました。

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金色なんて使われていないのに、どうして輝いて見えるんだろう?


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「睡蓮の池(1918年頃ジヴェルニー)」

こちらは睡蓮の花の鮮やかな色合いにハッとさせられます。
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せっかく生の作品を近くで直接見られる貴重な機会、画像なんて検索すればすぐ見られるこのご時世に何もわざわざ素人のカメラで撮らなくても…と思いつつ、上記のふたつは特に素敵だったのとちょうど周りに人がいないタイミングがあったのでつい撮ってしまいました。

 

ミュージアムショップには今回のオリジナルグッズも色々あったようで気になりましたが、結構並んでいたので断念。

人気の企画展なので、せめて図録だけでもショップに入らずに買えるようにしてくださっていたらありがたかったです。

後ろ髪引かれながら上野を後にしました。

時間があれば、本当は久しぶりに藝大にも立ち寄りたかった…上野駅では大学院に通っていた頃を思い出し懐かしい気持ちになりました。

 

さて、東京駅に着き、駅地下のオーバカナルで手早く美味しいランチ。
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サーモンのガレットをいただきました。