「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育を日本で初めてご紹介するページです。

【来月上旬出版予定】『未来の音を聴く:「音楽的な耳」を育てるウィレムスの教育』

本日10月13日はウィレムスのお誕生日。 お知らせごとが続きまして恐縮ですが、来月、ウィレムスの音楽教育に関する著書を出版させていただきます。 タイトルは、『未来の音を聴く:「音楽的な耳」を育てるウィレムスの教育』。 発売日は、11月3日(文化の日…

双子を出産しました

私事になりまして恐縮ですが、先月下旬に男の子と女の子の双子を出産しました。 先日無事に赤ちゃんたちも一緒に退院できましたので、ご報告させていただきます。 実は私は7月から入院していて、そのまま退院することなく出産の日を迎えました。 入院期間中…

レイモンド・ダンカン part. 2

20世紀のパリで徹底した古代ギリシアの生活スタイルを貫き、パリの郊外モンフェルメイユで弟子たちとの共同生活を送っていたレイモンド・ダンカン。 今日は、このダンカンについて、前回の記事に引き続き書いていきたいと思います。 kazuenne.hatenablog.com…

レイモンド・ダンカン part. 1

このブログをはじめて間もない頃(って、もう一年以上も前ですね・・・!)、ウィレムスの生涯についてご紹介した際に、影響を受けた人物としてレイモンド・ダンカン(Raymond Duncan, 1874-1966)という人の名前を挙げたことがあります。 kazuenne.hatenabl…

ウィレムスの音楽教育との出会い

ウィレムスの音楽教育について研究していて、実は一番よく聞かれるのは、 「どうやってウィレムスの音楽教育と出会ったの?」ということです。 それなのに、このことについて今まで書いたことがありませんでした。 せっかくなので、今日はウィレムスとの出会…

「ウィレムスに関する本」出版予定のお知らせ

ご無沙汰しております。 なかなか更新ができなくて申し訳ありません。 いつの間にかお盆のお休み期間に突入してしまいましたね。 皆様いかがお過ごしでしょうか? これからまたマイペースに、更新を再開していきたいと思います。 ・・・が、その前に、今日は…

【アーツマネジメント論】学生たちからの授業コメント

「ウィレムスブログ」のはずが、ここのところすっかり「アーツマネジメント論ブログ」の様相を呈してきた当ブログですが、アーツマネジメント論の内容については今回がいったん最終回となります。 今日の記事は、前回の記事の続きです。 最終回の授業では、…

【アーツマネジメント論】最終回授業終了

昨日は早いものでアーツマネジメント論の前期最終回の授業でした。 今年は休講&補講も多くてバタバタとせわしなかったので、今の実感としては「とにかく駆け抜けた・・・!」という感じです。 終わってしまうと本当にあっという間ですね。 ちょっと寂しくも…

ペッテション=ベリエル ピアノ作品集『フレーセーの花』

久しぶりにゆっくりピアノを弾いて過ごせる幸せな休日の朝。 少し前にお贈りいただいた、スウェーデンの作曲家による優しく心地よい作品に浸っていました。 ペッテション=ベリエル作曲のピアノ作品集『フレーセーの花』。 今年、日本とスウェーデンの外交関…

【アーツマネジメント論】企画の発表、無事終了

前回、前々回のアーツマネジメント論は、二週連続で文化的催しの企画発表を行いました。 前々回は、学生たちを8名ずつ9つのグループに分けて、それぞれのグループ内で一人ずつ順番に発表していってもらいました。 各グループ名は、作曲家の名前。 全員の発表…

日本で初めてウィレムスの実践に挑戦!(後編)

前回の記事に引き続き、先日私が3歳の甥を対象にウィレムスの音楽教育を実践してみた時の様子について記録したいと思います。 前回の記事はこちら。 kazuenne.hatenablog.com 今日はこのうちの後半の実践、つまり、 ・机の上で手をこすったり叩いたり強弱を…

日本で初めてウィレムスの実践に挑戦!(前編)

こんにちは。 先日、私にとって記念すべき出来事がありました。 日本語で初めて、ウィレムスの音楽教育を実践してみたのです! 第1回目の対象児は、これまでこのブログにも何度か登場したことがある、3歳になって間もない甥(と、オマケで1歳半の姪)。 kazu…

【アーツマネジメント論】いよいよ来週は企画の発表!

ご無沙汰しております。 しばらく更新できずにいた間にも着々と授業は進んでおり、今年度は補講も多いものですから、なんともう全15回中12回まで終えてしまいました。 あっという間ですね・・・! 今日はこれまでの授業の振り返りと、今後の予定について書い…

【アーツマネジメント論】劇場における企画制作の裏側

今週のアーツマネジメント論では、これまで東京都内の劇場でオペラやミュージカルの企画制作に携わってこられた東屋敷尚子さんをお招きしてご講義いただきました。 一つの公演を実現するための準備期間の長さやその業務内容の煩雑さ、 また、それとて一つに…

【アーツマネジメント論】第4回&第5回

連休明けの昨日の授業は、90分×2コマ行いました。 今年度は私の都合で今後少し休講が多くなってしまうため、そのぶんの補講を別日程で確保する必要があり、もともとの授業がある昨日の最後の時間に1コマくっつけさせていただきました。 学生たちには夜まで大…

ベトナムからやって来た楽器たち

少し前に家族が仕事の都合でベトナムに行っていて、いくつか小物楽器を選んできてくれました。 今回行ったのは、ホーチミンの楽器屋さんだそうです。 ホーチミンの楽器屋さんNhac cu TRAN TRUNG 店内の様子は、 こんな感じで、木製の楽器が多く見受けられま…

ウィレムスによる内的聴感の育成方法

先週の記事でご紹介しました通り、ウィレムスの音楽教育では「心の耳=内的聴感」を育てることを非常に大切にしています。 kazuenne.hatenablog.com ウィレムスの言葉を借りれば、内的聴感は、「意識的、あるいは自発的に形成」されるものであり、高度な次元…

【アーツマネジメント論】「野ばらプロジェクト」の運営

昨日は、第3回目の授業でした。 先週末に履修登録期間が終わったので人数を確認してみたところ、なんとさらに増えて73名になっていました。 多くの学生たちに思いを届けられるのは嬉しいことですが、最終的な企画の発表スタイルをどのようにしたら良いかなと…

心の耳=内的聴感の重要性について

突然ですが・・・、 音楽を享受するためには、基本的には音を「聴く」ことが求められます。 演奏する上でもまた、音を「聴く」ことは避けられないでしょう。 さらにいうと、演奏家は、鳴っている音をよく聴いているだけでは不十分です。 どうしてでしょうか…

【アーツマネジメント論】『25年目のロシュフォールの恋人たち』

おかげさまで、第2回の授業も無事に終了しました。 前回の授業の最後に『ロシュフォールの恋人たち』を観ていたので、今回は最初に『25年目のロシュフォールの恋人たち』という作品を視聴する時間を設けました。 『25年目のロシュフォールの恋人たち』 映画…

母国語と音楽能力の発達過程の関連性

ウィレムスの音楽教育を実践しているフランスの音楽教室Ryméaのウェブサイトには、以下のような説明があります。 「音楽は言葉であり芸術である。ゆえに、母国語と同じように発達させることができる。(中略)最初に子どもが話す時にはまだ読み書きを学んで…

【アーツマネジメント論】初回授業終了

昨日は、高崎経済大学地域政策学部での「アーツマネジメント論」初回授業でした。 早いもので、今年でもう3年目。 2016年度に28名の学生たちが履修してくれたところから始まり、2017年度には42名、昨日の2018年度初回には60名もの学生たちが集まってくれま…

論文が刊行されました

皆さま、ご無沙汰しております。(またこの出だし!) 長らく更新が滞ってしまい、その間に桜が咲いて散って、新年度を迎えてしまいました。 ご訪問くださっていた方には申し訳ございません。 また少しずつ再開していきたいと思います。 さて、遅ればせなが…

歌のためのテキスト②『No. 2 音程の歌』『No.2B 音程の歌 ピアノ伴奏付き』

また少し日が空いてしまいました。 このブログ、ご覧の通りのまばらな更新頻度で、その上、「ウィレムスの音楽教育を世の中にご紹介する」という若干マニアックな趣旨をもっているにも関わらず、ここのところ読みに来てくださる方が少しずつ増えているようで…

歌のためのテキスト①『No. 1: 2音から5音の歌』

以前の記事で、ウィレムスの教育実践では1時間のレッスンのうち、 1.聴覚育成に向けたアプローチ(20分) 2.リズム(10分) 3.歌(20分) 4.音や音楽に合わせた身体の動き(10分) というふうにおおよその時間配分が決められていることを書きました。 ka…

【第1段階】細いクラベスを用いて拍を打つ実践

最近、ブログの内容が脱線しがちでしたが・・・、ウィレムスについて書きたいことはまだまだたくさんあります。 ひとまずは昨年途中のままになってしまっていた第1段階の実践内容について書きたいと思います。 以前の記事にも書きましたが、ウィレムスの実践…

ジュリアード音楽院のショップでお買い物③楽器編

前回まで2回にわたって、今回の旅行で出会った本についてご紹介してきました。 今回は、この写真の右側に写っている二つの楽器について、まとめてご紹介します。 ジングルスティック まずは、こちらのジングルスティック。 きっと見かけることも多い楽器では…

ジュリアード音楽院のショップでお買い物②My First Orchestra Book

昨日の記事に引き続き、ジュリアードのショップで購入してきたものについてです。 昨日の記事はこちら↓。 kazuenne.hatenablog.com ジュリアードで購入したものたち 今日は、この中から中央下に写っている書籍 'My First Orchestra Book' についてご紹介させ…

ジュリアード音楽院のショップでお買い物①Making Music

皆様、あけましておめでとうございます。 新たな一年、どなた様も楽しく健やかにお過ごしになれますように。 ウィレムスの音楽教育としては、今年、その中心的な組織である国際ウィレムス連盟(Fédération Internationale Willems)が創設50周年を迎える記念…

ニューヨーク・シティ・バレエの《くるみ割り人形》

昨日まで一週間ほどアメリカ(ニューヨーク&ボストン)を旅行してきました。 クリスマスシーズンの街は装飾やイルミネーションが華やかで、まさにホリデーシーズンといった風情。 寒くても、どことなく浮き足立って、歩くのが楽しくなります。 (ロックフェ…