「聴く力」を育てる音楽教育

「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育研究

2019年度、前期授業終了!

ウィレムスのレッスンDVDの視聴記録の途中ですが、タイムリーなこちらの話題を先に更新させてください。

 

先週いっぱいで、前期の授業全15回が無事に終了しました!

まずは幼い双子を抱えながら一度も急な休講をせずに任務遂行できたことにホッと胸を撫で下ろす思いです。

週に1〜2回、それぞれ4時間程度、託児サービスなどのお力もお借りしながら、どうにかこうにか準備して毎週の授業に臨むことができました。

私が高崎経済大学でアーツマネジメント論の講義を担当させていただくのは早いものでもう4年目となりましたが、ありがたいことに年々受講生が増えてきて、2016年度の28名から、42名、73名、そして今年はなんと122名の学生に履修していただきました。

教室も、これまでより大きな場所に移りました。

たくさんの学生に想いを届けられると考えれば喜ばしいことでもありますが、蓋を開けてみると「去年受けていた友人or先輩にお勧めされてなんとなく来てみました!」っという学生も増えてきており、みんながみんな最初から音楽や芸術分野に関心があるというわけではありません。

もちろん、それが悪いことだとは全く思っていません。

むしろ、最初から興味関心がこちらに向いているわけではない学生たちに音楽をはじめとする諸芸術に興味をもってもらい、そこから芸術分野を支援することの意義や必要性を実感してもらってこそ、一般大学でこのような科目を開講する意義があるのだとさえ感じています。

でも、現実問題として、90分×15回の授業時間ずっと、彼らを惹きつけ続けることは容易なことではありません。

そのため、これまで以上に工夫が求められるようになってきたなと感じましたし、難しさもたくさん感じていました。

ただ、全15回の授業を終えてみれば、学生の中には「講義内でお知らせのあったコンサートに行ってみることにしました!」とチケットを購入したことを報告してくれる方がいたり、「自分も芸術作品を自宅に置いてみたくなりました」と言ってくれる方がいたり、「文化芸術に携わる就職がしたくなった」、「○○ホールに就職したい!」などと新たな進路の選択肢が生まれたことを教えてくれる方がいたり......

「あながち悪くもなかったのかな?思った以上に、こちらの思いは伝わっていたのかもしれないな」と思わせていただくことができました(ありがとうございます!)。

最後のリアクションペーパーには『先生が毎週本当に楽しそうに教えてくださるからこちらも楽しく受けられました!』と書いてくださった方もいました。

今年度は上記のような理由からとにかく試行錯誤の連続だったなぁ、余裕がなかったなぁというのが自己評価でしたので「本当に?!」と思ってしまいましたが、そんな風にポジティブに受け取ってくれていたなんて素直に嬉しいです。

 

また、この授業では成績評価の対象として期末試験ではなく、高崎市の後援が得られるような(=市民の誰もが楽しめるような内容の)文化的催しの企画と発表」を課しています。

無から有を生み出すこと、0を1にすることは本当に難しいのですが、実際に取り組む中でこちらが当初想定した以上に自らやり甲斐や面白みを見出してくれた学生が今年は特に多かったように感じます。

人数が増えるとそれだけ企画の内容も富んだものとなり、発表の際には私もずいぶんと楽しませてもらいました。

(ただし、そのぶん成績をつけるのは大変そうです...これから頑張ります。)

今年は122名の企画の中から32票を獲得した学生が晴れて第1位となり、私からは心ばかりのプレゼントとしてぐんまちゃんのでんでん太鼓を贈呈しました!

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高崎駅構内の「ぐんまちゃんshop」で見かけたものですが、振ってみるとトコトコ心地よい音がして気に入りました(自分のぶんも買いました!息子がとても気に入って、よく食べています...笑)。

 

今期授業でお世話になった皆様、ありがとうございました!

どうぞ良い夏休みをお過ごしください。