唐突に始まりました、このシリーズ。
いつまで続くかわかりませんが、思いついた時に書きたいと思います。
というのも、最近我が家では子どもたちが次々と「音あそび」なるものを楽しんでくれるようになりまして...(きっかけは不明。特にないような気もします)。
私が何か提案するたびにハマって「もっとやりたい!」、「この間のあれやろう!」などと言ってくれるのはとても嬉しく、もしも同じような遊びを取り入れて楽しんでくださる方がいらっしゃればと思い、個人的な記録も兼ねて記事にしてみることにしました。
今回の記事のタイトルは今私が思いつきでつけたものですが、内容的にはおおよそウィレムスの音楽教育でも第一段階から第二段階にかけて行われているものでもあります。
遊び方は簡単。
①即興で4拍程度の簡単なメロディを鼻歌(もしくは歌詞をラララ)で歌い、子どもに拍の流れに乗ったままリピートしてもらう
② ①を拍の流れを止めずに繰り返す
以上です!
...といっても、冒頭から「即興で」などと書いてしまうとハードルが高いと感じてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。
こういうものは「百聞は一見に如かず」で、本来ならば私が実践している様子を見ていただいた方が良いだろうなとは思いつつ...。
どんなものでも「フンフンフーン」と音に乗せて歌ってみて真似してもらう、という形で良いと思いますが、導入編としてよく知っている歌から取り入れる方法もあるかと思います。
例えば童謡《大きな栗の木の下で》であれば冒頭の「おおきなくりの」まで(できそうであれば「きのしたで」までをひとまとめに)のメロディをお母様がラララで歌い、お子さんに同じ部分を繰り返してもらう、というようなところから始めてみるのも良いかもしれません。もちろん他の歌でも同様に実施できます。
このやり取りに慣れて、歌のメロディから逸脱してオリジナルのメロディが生まれそうになってきたら、いよいよ「即興歌あそび」の始まりです。
この実践は、お子様の様子に応じてどんどん発展させられます。具体例をいくつか記します。
・メロディの長さを、8拍程度まで伸ばす(覚える旋律の長さが長くなるので、音の記憶力が鍛えられます)
・子どもに先に即興のメロディを歌ってもらい、大人が繰り返してあげる
・子どもが歌ったメロディを受けて、大人はそのままリピートするのではなくオリジナルの旋律で返す→子どももリピートではなくオリジナルの旋律を繋げる
(ここまできたらきっとかなり長く繋げられるようになります。終わりにしたい時には終止形にして終わらせてください)
・鼻歌やラララで歌っていた歌詞を音名(ドレミ)にしてみる
伝わりますでしょうか...?
ウィレムスの音楽教育としては指導者が意識すべきことはもう少し細かくあるのですが、まずはあまり難しく考えず、コミュニケーションとして歌の追いかけっこをする楽しさを味わっていただきたいなと思います。
我が家では、車での移動中やお風呂の中、寝かしつけのお布団の中などで楽しんでいます。
これまで海外のレッスン見学の中で度々見てきた実践ですが、自分が行うのは初めてで、「こんなに子どもたちが食いつくの...!?」と驚きました。
ご興味がありましたらぜひ実践してみてください!
先日大学で学生たちの協力のもとミュージックベル、イングリッシュハンドベル、トーンチャイムの全てを出してみました(イングリッシュハンドベルの重さと音を鳴らす難しさは衝撃的...!)。
同じようなカテゴリーの楽器で同じ曲を演奏しても全く違った味わいになることを体感でき、贅沢なひとときとなりました。