「聴く力」を育てる音楽教育

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エドガー・ウィレムスの音楽教育研究

パリ・オペラ座:響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館

昨日は東京のアーティゾン美術館で開催中の「パリ・オペラ座:響き合う芸術の殿堂」展に行ってきました。

明日2月5日(日)までなのでギリギリ間に合って良かったです…!

 

 

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東京を離れて久しく、かつての「ブリヂストン美術館」が「アーティゾン美術館」となって生まれ変わっていたことも今回初めて知りました。

雰囲気も、以前とは全く違う感じになっていて、モダンで素敵な空間でした。

 

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企画展の内容もとても充実していて、全体の構成も明瞭、各部の説明もわかりやすかったです。

ガルニエ宮の建築に関する資料やオペラ座で初演や上演されてきた作品たちの場面ごとの舞台美術や衣裳のスケッチ、直筆譜、他にも作曲家、踊り手、デザイナー、画家の肖像画や彫刻作品など、オペラ座に関わるさまざまなものが多角的に集められていて見応えがありました。

特に、色々なオペラ作品の「第何幕第何場の舞台美術」という作品がたくさん展示してあり、水彩の美しさに惚れ惚れ…一つ一つこんなに緻密に綺麗に描かれているんだ…(考えてみればイメージを共有するために必要なことか、とも思いつつ)ということに加えて、それがこんなにたくさん良い状態で保管され続けて今に残されているということに感銘を受けました。

 

直筆譜もたくさん展示してあり、黒く塗りつぶしたり書き直したりされているところを読んで脳内再生してみたり、書き換えるために上から貼られたたくさんのパーツに触れてその大変な労力に思いを馳せたりしてしまいました。

昔、パリの「書簡と直筆博物館」に何時間も滞在して色々な作曲家の直筆譜を見て感銘を受けた時のことも思い出しました。

 

もう一つ「思い出した」つながりで、今回の企画展の映像資料としてこれまでのバレエ公演のうちのいくつかがダイジェストで上映されていたのですが、その中に2016年のチャイコフスキーの「イオランタ&くるみ割り人形」が含まれていて、「あれ?これはオペラ座で見たような…?」と思い出しました。

ちょうどその頃フランスのロワールで結婚式を挙げて、前後にパリに滞在した際にこの演目を観に行ったのですが、それならば尚更、「なぜ忘れるのよ?!」って自分に衝撃...この機会に思い出せて良かったです。

この映像資料で観た他の演目も素晴らしくて気になり、「公演のDVDがあったら買って帰ろう」と思っていたのですが、ミュージアムショップでは見かけませんでした。

 

また、ブリヂストン美術館改めアーティゾン美術館は所蔵品が大変素晴らしいのでせっかく行くからには常設展も拝見したいと思っていたのですが、今回は企画展だけでお腹いっぱいになったので(そして実際のお腹の方は空いてきたので笑)、また次回のお楽しみとすることにしました。

 

今回は盛岡から日帰りでしたが、企画展を一つ観るくらいであれば十分堪能できることがわかり嬉しくなりました。

分厚い図録も入手し、これからまたじっくり勉強&目の保養をしたいと思います。

アーティゾン美術館のすごいところは、このような企画展であっても学生は無料で見られるところ…!(web予約が必要です。)

明日までですので、お近くの方やご興味のある方はぜひ行ってみてください!

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オペラ座のオリジナルバッグと可愛いバレリーナのブックマーク。

バッグは学内移動用に使います。ブックマークは少し前の記事でご紹介したお気に入りの手帳用に!