「聴く力」を育てる音楽教育

「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育研究

第4回研究会「聴覚育成(とその周辺)のレッスン内容」

またしても久しぶりの更新となりました。

遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今週月曜日、とても久しぶりにウィレムス研究会を開催することができました!

私が引っ越しを終えてからメンバー間でのお顔合わせだけは一度していたのですが、その後さまざまな事情から延期になること数回...、久しぶりに先生方に画面越しにお会いできてとても嬉しかったです。

今回のテーマは、『聴覚育成(とその周辺)のレッスン内容』

それぞれが内容を持ち寄る形で話し合いました。

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私自身は現在は大学の授業の中でいろいろと聴覚育成にも結びつく実践を取り入れてみているところですので、その中で行っている具体的な内容に加えて学生たちの反応や、継続していく中で見られた変化などについてお話させてもらいました。

今回私がご紹介した実践には楽器を使わないものも多くありましたが、その中で例外的に、見た目が可愛く音も良い「ロリポップドラム」と、5つの異なる色や形、大きさ、それによって音も異なる「サウンドシェイプ」と、これらを使った活動もご紹介してみました。

一見おもちゃのようにも見えますが、いずれもれっきとした打楽器のメーカーであるREMOから出ているものです。

「この楽器でなければできない!」という内容では決してなく、むしろ楽器がなければそれに代わる良い音の鳴る何かを探す楽しみがあると思っていますが、誰でも・簡単に・異なる・良い音が出せるという点において、これらの楽器はさまざまな年齢の方を対象とするさまざまな場面で使い勝手が良さそうだと感じています。

実際に、リトミックなど音楽教室でのレッスンや音楽療法の活動で使われることがあるようです。

こうした意味から、将来保育士や社会福祉士の資格取得を目指す学生たちには「こんなものがあるよ!」、「こんなふうに使えるよ!」ということを紹介しておくことには意味があるかなと思い、授業にも積極的に持って行っています。

 

さて、今回の研究会ではそれぞれの先生から日頃のレッスンの中でどのような活動を取り入れているかということだけにとどまらず、その中で課題だと感じておられる点や問題意識、今後に向けてどのような方法の導入を検討しているかなどさまざまな立場・角度から活発な話し合いがもたれて、ひじょうに有意義な会となりました。

 

個人的な感想をいえば、何よりもまず、久しぶりに音楽の専門家の方たちと語り合い、思いを共有できたことが本当に嬉しかったです。

やはり同じ分野の方々と意見交換をしたり分かち合えたりすることもまた欠かすことのできない、かけがえのない機会であることを実感しました。

ご参加の先生方もそれぞれに意義や楽しさを感じてくださったようで、それもまたありがたく、今後も定期的にこのような会を設けたいと思っています。

 

次回は2月21日(月)10:00〜12:00、ウィレムスの第二段階のレッスンDVDを一緒に視聴しながら具体的な教育内容について共有していきます。

オンラインでの開催のため全国どころか全世界どこにいてもご参加可能です(時差の都合はありますが...)!

ご興味のある方はぜひご参加ください。