こんにちは。
先日、私にとって記念すべき出来事がありました。
日本語で初めて、ウィレムスの音楽教育を実践してみたのです!
第1回目の対象児は、これまでこのブログにも何度か登場したことがある、3歳になって間もない甥(と、オマケで1歳半の姪)。
土偶好きも一時のブームほどではないにせよ未だ健在です。
この4月からは元気に幼稚園にも通い始めました。
実践前の準備
甥と私はいつも楽しく遊ぶ間柄ですが、この日ばかりは「ウィレムスの実践をする」という私にとっては大事な目的があり、あらかじめウィレムス国際会議や国際セミナーで見てきた実践の映像資料を見返したり、前もってやることを順序立てて考えたりして準備していました。
映像を見返してみて改めて気がついたのは、指導者は、本当に1〜2分くらいの短い時間のうちに手を替え品を替え、扱う楽器や実践内容を変化させているということ。
これを1時間も継続しているのだから、相当多くのアイテムを使います。
子どもたちの様子もよく見ていて、「ダメそうだな、飽きてきているな」と思うとパッと違うものに切り替えています。
そんな映像を見返して、私は、「大丈夫かな、できるかな・・・」と、よく知っている甥が相手でも、少し不安に思いました。
甥の年齢はウィレムスの実践の中ではちょうど「第1段階」に相当するので、今回の実践内容としては、
・机の上で手をこすったり叩いたり強弱をつけたり
・《きらきら星》をさまざまな調性で歌う(今回はC,D)
・ウィレムスのオリジナル曲《おさんぽべんごし》歌って→リズム打ち→拍打ち
こんな流れを考えました。
全部やってみて、だいたい30分ちょっとくらいになりました。
実践と、それぞれの手応え
甥と姪の母である私の妹が、二人に「さぁこれからかづえちゃんが楽しいことしてくれるよ!」と声をかけて準備してくれて、席に座ってくれたところから実践開始!
まず最初は、「小物楽器の音当てクイズ」。
これは、色んな楽器に二人とも興味津々、やはりさすがに1歳半の姪には目を瞑って音を当てるクイズというのは難しそうでしたが、甥は問題なく楽しそうに取り組んでくれて、楽器も全て当てることができました。
続いて、「耳の “神経衰弱”」。
これは当初の予想以上に苦戦したかな、という印象です。
姪が色々な箱が気になって、荒らしてしまったからというのもあったかもしれません。
一度にいくつもの箱の中から自分と同じ音の箱を探すのは難しかったようですが、最後に無音の箱と音の鳴る箱を一種類だけ使って聴き比べてもらったらそれはすぐにできたので、ちょっとこちらの働きかけに工夫の余地がありそうです。
お次は「スライドホイッスル」。
これは甥も姪も楽器そのものに興味津々だったため、音を聴くことにはかなり集中していたと思います。
ただ、思いがけず音が「上がった」、「下がった」は言葉に馴染みがなかったのか、あるいはまだその概念を持ち合わせていないのか、「よくわからない」といった様子でした。
これは私としては予想外でしたが、甥の性格上、一度「これはできない、苦手」と思うと少しトラウマのようになってその後しばらくはやりたがらないところもあるので、今回それ以上深入りして教えることはしませんでした。
それより、スライドホイッスルの音の動きを声で真似したり、音の上行・下行を手の動きで表現したりといった、むしろ第2段階の内容が上手にできていたので、上出来だったと思います。
まとめ
・・・と、実践の記述が長くなってきましたので、ここで一旦区切りたいと思います。
今回実践した一つ一つの内容については、これまで断片的に大学の授業などで挑戦してみたことがありましたが、ウィレムスが想定している対象年齢の子どもにやってみるのは初めてだったので本当にうまくいくのだろうかと私自身、半信半疑な部分がありました。
実際にやってみると、「最初からそう簡単にはいかない」ということや、うまくいったこともいかなかったことも含めて「まぁこんなものかな」という実感、さらに、「だからこそ継続的に同じような実践を行って子どもたちを慣らしていくことや、聴覚にはたらきかけていくことに意味があるんだなぁ」といった、重要な気づきが得られました。
(後編)についても、また後ほど記録できればと思います。
おまけの写真・・・
ガチャポンで獲得したものがほとんどなので、一部重複してしまったものもあります(笑)。