昨日の記事に引き続き、ジュリアードのショップで購入してきたものについてです。
昨日の記事はこちら↓。
今日は、この中から中央下に写っている書籍 'My First Orchestra Book' についてご紹介させていただきます。
甥へのお土産として購入!
この本は、私の可愛い甥へのお土産として購入しました。
甥というのは、以前にこのブログでもご紹介したことのある、例の「土偶好き」の甥です。
余談ながら、その後も甥は着々と土偶愛を深めており、先日はデパートの遊び場で出会ったお友達に突然「どの土偶がしゅき(好き)?」なんて聞いて大きく戸惑わせてしまったばかりですが、実は英語も大好き!
元々You tubeで大好きな鉄道の動画を見ていた時に英語の動画に行き当たってからそれを好んで見るようになり、そのうちに色の名前や果物の単語を覚え出してやけに良い発音で言うようになったそうです。
それからは一緒にお散歩していても、車を指差しては「ブラーッキュ(black)」、「オーレンッヂ(orange)」、「ピーンッキュ(pink)」などと一丁前の発音で言ってくれるようになりました。
ここでお聞かせできないのが残念ですが、私の聞く限りではアクセントの位置や無声音など、ネイティヴの発音の特徴をきちんと耳で捉えて再現できていると思います(ここまで読んでくださっている皆様には言うまでもなく私は完全なる叔母バカですが、それでも贔屓はしていないつもり・・・)。
何でも楽しんで学び、ぐんぐん吸収する甥が羨ましいです。
さらに最近では、見るもの触るもの全て、「これは(英語で)何て言うの?」と聞いてくるので、大人の私たちも大変です。
前置きが長くなりましたが、こんなわけでアメリカに行く前から甥っ子へのお土産は英語の絵本にしよう!と心に決めていました。
'My First Orchestra Book' の概要
まず、表紙をめくると、裏側にCDが貼られています。
何しろこの本はNAXOSから出ているのですから、当然かもしれませんね。
このCDに収められた楽曲によって、絵本に描かれた楽器と実際の音色とを一致させられるように構成されています。
例えば、ヴァイオリンについて紹介するページでは、文章の説明に加えて、
右側のページにCDマークが2ヶ所あり、それぞれ、'Violin Solo' と 'Violin Together' と書かれていて、同じヴァイオリンの音色でもソロと複数での演奏による違いを聴き分けられるようになっています。
ヴァイオリン・ソロの楽曲は、サラサーテの《カルメン幻想曲》。
作曲者であるサラサーテの絵、そしてカルメンの絵まで載っています。
この絵がまた可愛い!
その他にこの本とCDの素晴らしいところは、オーケストラに登場する各楽器のソロに止まらず、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器、などの編成ごとに音源を収めていること、そしてもちろんオーケストラ全体の音も聴けるようになっていることです。
別枠でピアノや指揮者も紹介されています。
つまり、CDだけ聴いてもなかなかのボリュームになって、その上きちんと楽器の良さが際立つ楽曲が選ばれているので、それぞれの魅力を感じながら聴くことができて楽しいです。
まさに、My First Orchestra Book!
この本をお土産に選んだ理由
今回選んだ 'My First Orchestra Book' は文字も小さく文章も多いので、最初は、まだ2歳の甥に与えるには早過ぎるかな・・・と思いました。
しかも、彼はとても好奇心旺盛で、例えば土偶の本などはそこそこボリュームがあるのに、一度見始めてしまうと全ページ大人がちゃんと説明するまで読み終わらないほどなので(しかも毎晩その本と一緒に寝る)、こんな英文の多い本を与えてしまったら妹夫婦は苦労するかも・・・と心配にもなりました。
それでもあえてこの本にしたのは、以前から私がピアノやサックスを演奏することに対して「かーっくいいねー!◯◯ちゃん(自分の名前)もやりたい!」と言って、いろんな楽器に興味を示してくれていたからです。
それに、たとえ英文を読まなかったとしても、CD付きだし、楽器の絵もあるし、妹もオーボエを吹いていて音楽好きだし、という条件が揃っていて、音と絵を合わせてくれたらあとは作曲家や曲名などの固有名詞くらいで何とかなるだろうと思いました。
何より、大人目線で「これを与えるのはまだ早い」と決めつけて勝手に世界を狭めてはいけないはず・・・!
今興味をもたなかったら、それはそれで放置してもらって構わないと思って、他にも色々な本を見比べた結果、これにしました。
今のところはCDを聴いて、興味をもった音色について絵本で探してみる、という感じに落ち着いているようです。
長く楽しんでもらえたら嬉しいです。
おまけの写真・・・
ニューヨークのデパートの中に、足で踏むと音の鳴るピアノがありました。
こんなピアノを見つけてしまったからには思わずクリスマスソングでも・・・!なんて意気込んで飛び込みましたが、残念ながら鍵盤の反応が思わしくなくて断念しました。
ちなみに、この写真の両脇に少し写っているのは、歴史ある木製のエスカレーター!
カタコト独特な音を響かせながら、ゆっくりと、でもしっかりと動いていました。