ウィレムスについて
こんにちは。 先日、私にとって記念すべき出来事がありました。 日本語で初めて、ウィレムスの音楽教育を実践してみたのです! 第1回目の対象児は、これまでこのブログにも何度か登場したことがある、3歳になって間もない甥(と、オマケで1歳半の姪)。 kazu…
少し前に家族が仕事の都合でベトナムに行っていて、いくつか小物楽器を選んできてくれました。 今回行ったのは、ホーチミンの楽器屋さんだそうです。 ホーチミンの楽器屋さんNhac cu TRAN TRUNG 店内の様子は、 こんな感じで、木製の楽器が多く見受けられま…
先週の記事でご紹介しました通り、ウィレムスの音楽教育では「心の耳=内的聴感」を育てることを非常に大切にしています。 kazuenne.hatenablog.com ウィレムスの言葉を借りれば、内的聴感は、「意識的、あるいは自発的に形成」されるものであり、高度な次元…
突然ですが・・・、 音楽を享受するためには、基本的には音を「聴く」ことが求められます。 演奏する上でもまた、音を「聴く」ことは避けられないでしょう。 さらにいうと、演奏家は、鳴っている音をよく聴いているだけでは不十分です。 どうしてでしょうか…
ウィレムスの音楽教育を実践しているフランスの音楽教室Ryméaのウェブサイトには、以下のような説明があります。 「音楽は言葉であり芸術である。ゆえに、母国語と同じように発達させることができる。(中略)最初に子どもが話す時にはまだ読み書きを学んで…
昨年度執筆した論文を『東京藝術大学音楽学部紀要 第43集』に掲載していただくことができ、刊行の運びとなりました。 今回書いた論文は、「エドガー・ウィレムスの歌に関する日本語の歌詞の検討」ということで、タイトルからそのままなのですが、ウィレムス…
また少し日が空いてしまいました。 このブログ、ご覧の通りのまばらな更新頻度で、その上、「ウィレムスの音楽教育を世の中にご紹介する」という若干マニアックな趣旨をもっているにも関わらず、ここのところ読みに来てくださる方が少しずつ増えているようで…
以前の記事で、ウィレムスの教育実践では1時間のレッスンのうち、 1.聴覚育成に向けたアプローチ(20分) 2.リズム(10分) 3.歌(20分) 4.音や音楽に合わせた身体の動き(10分) というふうにおおよその時間配分が決められていることを書きました。 ka…
最近、ブログの内容が脱線しがちでしたが・・・、ウィレムスについて書きたいことはまだまだたくさんあります。 ひとまずは昨年途中のままになってしまっていた第1段階の実践内容について書きたいと思います。 以前の記事にも書きましたが、ウィレムスの実践…
ウィレムスの音楽教育実践では、「スライドホイッスル」という楽器もよく用いられます。 スライドホイッスル、ご存知でしょうか? ↓こんな楽器です。 (ウィレムス国際会議で見た実践が楽しくて、ついその場で購入してしまいました) スライドホイッスルとは…
前回の記事では、ウィレムスの音楽教育の第1段階の実践例として、民族楽器など小物楽器を使った音当てクイズをご紹介しました。 kazuenne.hatenablog.com この実践に触れてから、私も、見よう見まねで小物楽器を集めています。 それは、日本でもウィレムスの…
前回に引き続き、第1段階で行われているウィレムスの実践をご紹介します。 今回はさまざまな楽器の「音当てクイズ」です! ↓こちらはウィレムス国際会議の公開レッスンで実際に使われていた楽器たち。 写真に写っているのはほんの一部で、とてもたくさんの楽…
ウィレムスの音楽教育にはいろいろな角度から興味深い点が多いですが、中でも手放しに「面白い!」と感じるところは、やはり実践そのものです。 私は2014年にイタリア・ローマで行われたウィレムス国際会議に出席した際に、その実態を知ることとなりました。…
前回の記事では、ウィレムスが教育実践についてまとめた著書『教育の覚え書き帳』についてご紹介しました。 kazuenne.hatenablog.com 今回は、その中から『No. 0 子どもたちの音楽の導入』を取り上げます。 ウィレムスの音楽教育は、4歳(3歳)から始めら…
ご無沙汰しております。 ・・・って前回もこんな書き出しでしたが、諸事情により二ヶ月もの間、更新が滞ってしまいました。 ご訪問くださっていた皆様には申し訳ございません。 また再開していきたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いいたしま…
ご無沙汰しております。 ブログの更新が、すっかり滞ってしまいました。 この期間にお越しくださっていた方には申し訳ございません。 これから少しずつ更新を再開していきたいと思いますので、またお付き合いいただければ嬉しいです。 それでは、今日の本題…
ウィレムスの音楽教育思想の出発点が、「音楽」と「人間の生」の関わりに対する発見だったということを、前回の記事で少し書きました。 kazuenne.hatenablog.com ウィレムスの思想は、「音楽」と「人間の生」の緊密な関係性に関する発見が出発点となっており…
「すべての子どもに音楽教育を!」 これは、ウィレムスが著書の中で実際に言っている言葉です。 ウィレムスの音楽教育は、全ての人に開かれています。 個人的には、ウィレムスの実践内容は専門家育成にも通用するような質の高いものであると感じていますが(…
いま世界のあちこちで行われているウィレムスの音楽教育実践は、第1段階から第4段階までの「4つの段階」によって構成されています。 「4つの段階」という大枠を提示することによって、「ウィレムスの音楽教育」としての各国の教育水準を統一しているともいう…
'Willems' という名前の日本語表記について、これまで何気なく「ウィレムス」と書いていますが・・・ ここに至るまでには、けっこう試行錯誤してきました。 今日はそんな、論文には書けない「研究のウラ話」をしてみようかと思います。 ヴィレムス?ヴィレー…
私が初めてウィレムス国際会議に出席した2014年に出会ったスロベニアの友人の所属する合唱団が、このたび欧州放送連合(EBU)加盟放送局が開催する第1回ユーロビジョン・クワイヤ・オブ・ザ・イヤー(Eurovision Choir Of The Year 2017)で優勝したそうです…
ウィレムスとはどこの国の人なのか、時々質問を受けます。 確かに、この名前からは推測しにくいかもしれませんね。 ウィレムスは、1890年10月13日にベルギーで生まれ、スイスのジュネーヴを中心に世界各国で活躍しました。 日常会話(レッスン)の中で使用…