「聴く力」を育てる音楽教育

「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育研究

【来月上旬出版予定】『未来の音を聴く:「音楽的な耳」を育てるウィレムスの教育』

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本日10月13日はウィレムスのお誕生日。

お知らせごとが続きまして恐縮ですが、来月、ウィレムスの音楽教育に関する著書を出版させていただきます。

 

タイトルは、『未来の音を聴く:「音楽的な耳」を育てるウィレムスの教育』

発売日は、11月3日文化の日&「いい耳」の日!)

ウィレムスの実践をはじめ、思想や時代背景、生涯などを全般的にまとめた、ウィレムスについて日本語で読める初めての著書になります。

博士論文を書いてから早3年、論文とはまた違った形で、これまでの研究成果を盛り込むことを心がけました。

 

本書の紹介文は以下の通りです。

 

子どもたちにとって一番すばらしい音楽の教育ってなんでしょう?──音楽を愛する時間をもつこと。頭の中で音楽を鳴り響かせ、正確にイメージできる「音楽的な耳」を育むこと。ヨーロッパでは有名なウィレムスの音楽教育は、ユニークで魅力的です。そんなウィレムスを日本で初めて紹介します。

まずテクニックを求める「楽器ありき」の教育ではなく、音をこまやかに聴き分け、頭のなかで音楽をイメージすることさえできる、「音楽的な耳」を育てる教育へ。レッスンの現場レポートから、ウィレムスの生涯、全著作の紹介までコンパクトに収録。音楽を愛せる子供を育てたい親御さんや音楽教育の現場にいる先生におすすめしたい一冊です。

 

ウィレムスの音楽教育の中心的な組織である国際ウィレムス連盟が設立50周年を迎えた今年、このタイミングで出版の機会をいただけたことは私にとって願ってもないことでした。

発売まではまだ半月ありますが、ぜひともお手にとっていただけましたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

♪♪♪目次♪♪♪

まえがき 

第1章 自然と音楽が好きになる、ウィレムスの音楽教育

1.ウィレムスってどんな人?

2.「音楽を愛することを学ぶ」ウィレムスの教育

3.母国語を話すように音楽を学んでいく

4.「楽器ありき」から「音楽ありき」に!「音楽的な耳」の大切さ

5.音楽体験をより豊かにする「内的聴感」とは?ーー「未来の音を聴く」ために

 

第2章 子どもの心をつかみ、「音楽的な耳」を育てるレッスン

1.ウィレムス国際会議とウィレムス国際セミナーに参加して

2.「音楽的な耳」を育てる実践

3.リズム感の育成

4.歌

5.感覚から理論へ

6.楽器演奏の準備

7.フォルマシオン・ミュジカル

8.リズム聴音

9.旋律聴音

10.未来の音を聴くためにーー内的聴感の育成に向けた実践

 

第3章 ウィレムスの生涯と時代背景

1.ウィレムスの生涯

2.ウィレムスの音楽教育の展開

3.ウィレムスが生きた時代の背景

 

第4章 ウィレムスの著作と思想

1.ウィレムスの著作について

2.ウィレムスの思想について

 

第5章 「4つの段階」による実践と『教育の覚え書き帳』

1.子どもの年齢に応じた「4つの段階」による実践

2.ウィレムスの考えと現在の実践

3.『教育の覚え書き帳』全17冊

4.まとめ

 

あとがき 

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