「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育を日本で初めてご紹介するページです。

【アーツマネジメント論】いよいよ来週は企画の発表!

ご無沙汰しております。

しばらく更新できずにいた間にも着々と授業は進んでおり、今年度は補講も多いものですから、なんともう全15回中12回まで終えてしまいました。

あっという間ですね・・・!

今日はこれまでの授業の振り返りと、今後の予定について書いてみたいと思います。

 

これまでの大まかな授業内容

5月後半から今までの授業内容としては、「アートとは何か?」「なぜアートを支援するのか?」について改めて皆で考えたり、一方では群馬県における音楽事業の事例として、群馬交響楽団の運営に関するお話をしたり、それに付随して群馬交響楽団の草創期をモデルにした映画『ここに泉あり』を観たり、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの概要と歴史、運営についてご紹介したり・・・、毎回さまざまなテーマを取り上げてきました。

授業を進める中で何よりありがたいのは、ここ高崎市が「音楽の街」としてすでに活性化していて、そういった地域でこの授業をもたせていただけているということです。

身近なところに成功事例があって、それを誇りとしてくださる高崎市役所文化課や群馬交響楽団事務局の方達がいて、だから私も、自信をもって地域における文化や芸術の尊さを語ることができます。

高崎市、もしいらしたことのない方にはぜひ一度お越しいただきたいです。

 

「音を楽しむ」企画

そして、そういった授業を進めるのと並行して、やっぱり毎回外せないのが「音を楽しむ」企画!

 

f:id:kazuenne:20180613152415j:image

 

今年はこんなミニキーボードを携えて授業に行った日もありました。

ラヴェルの《ボレロ》、誰もが聴いたことのある有名な作品ですが、最初からずっと同じリズムパターンが繰り返されていることや、AとBの二つのメロディが2回ずつ交互に現れることによって構成されていること、最初から最後までが一貫した長〜いクレッシェンドになっていることなどをお話した上で、私がAとBのメロディをミニキーボードで弾くのに合わせて皆にはリズムを叩いてもらって、アンサンブルをしました。

その上で、最初から最後までの楽器の移り変わりが螺旋状の絵で示された資料があったので、それを見て楽器の音色を追いかけてもらいながら通して聴いてみました。

この回は思いがけず《ボレロ》に多くの時間を費やしてしまったのですが、学生たちからは好評で、「音楽を分析して聴いたことがなかったので面白かった」、「こういうふうに聴くと音楽をもっと楽しめるんだということがわかった」などというコメントをいただくことができて嬉しかったです。

 

その他、ある日の補講では、ウィレムスの「耳の神経衰弱」もやってみました。

 

kazuenne.hatenablog.com

 

学生たちは興味津々、でも、いざ箱を手渡されるとちょっと恐々と(?)、チャレンジしてくれました。

当たると「おぉ〜!」と歓声も沸き起こり、盛り上がりました。

 

また、前回は、授業の冒頭に《蚊のカノン》というちょっぴりおどけた曲を皆で輪唱してみたりして、これも楽しかったです。

皆、思った以上に声を出してくれて、きちんと輪唱が成立していました。

 

学生たちの多くは私が思うよりはるかに音楽との関わりが少ないので、こちらから働きかけをしないとどうしても関心が「マネジメント」のノウハウや知識、小手先の技術に向きがちのように思われます。

でも、アーツマネジメントにはその他の「マネジメント」とは違って諸芸術の「感動を伝える」という重要な役割があり、そのためには何よりの前提条件として、マネージャー自身が芸術を愛し、感動する心や美的な意識をもっていることが求められます。

だから、私の授業でも肝心の「アート」の部分をないがしろにせずにやっていきたいという思いがとても強くあります。

限られた授業時間数の中で果たしてどれだけのことができるのか、毎年不安もたくさんありますが、やらないよりはやってみて、学生たちの反応を見ながらまた改良を加えていきたいと思っています。

 

いよいよ来週は企画の発表!

そうこうしているうちに講義の最終回も近づいてきて、来週はもう学生たちによる企画の発表です。

(この授業は試験ではなく公演などの企画の発表&資料提出によって成績をつけています)

お題は、「高崎市の共催・後援に申請するつもりで、高崎市民の誰もが楽しめる内容の文化的催しを企画し、資料を作成すること」。

昨年度までは3回に分けて、この企画内容を一人ずつ皆の前で発表&質疑応答してもらっていました。

でも、今年度は履修学生が73名・・・!

去年でもすでに慌ただしかったので、3回に分けても全員が発表するのはとても無理です。

かといって、4回も5回も発表に当ててしまうと授業回数がすごく減ることになるし、初回に発表する人と最終回に発表する人の時間差が一ヶ月近くなるというのもいかがなものか・・・。

というわけで散々悩んだ末、苦肉の策で、今年はランダムに振り分けた8人or9人のグループを9つ作り、それぞれグループ内で順番に発表してもらって、全員の発表が終わった後に投票で各グループから一人を選出してもらい、選ばれた代表者たちが翌週全員の前で発表できる、というトーナメント形式にしてみました。

そして翌週も、選ばれた9人の中から皆の投票によって1位を決定しよう!という、ちょっとしたイベントのような企画にしてみました。

そのため、授業3回分の時間を予定していた発表も、2回分で良くなりました。

初めての試みなのでうまくいくかドキドキですが、今年はどんな魅力的な企画が飛び出すのか、今から楽しみです!