「聴く力」を育てる音楽教育

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【アーツマネジメント論】『25年目のロシュフォールの恋人たち』

おかげさまで、第2回の授業も無事に終了しました。

前回の授業の最後に『ロシュフォールの恋人たち』を観ていたので、今回は最初に『25年目のロシュフォールの恋人たち』という作品を視聴する時間を設けました。

 

『25年目のロシュフォールの恋人たち

映画『ロシュフォールの恋人たち』の公開から25周年を記念して、フランスの港町ロシュフォールで盛大な記念式典が行われました。

この式典に、主演女優であるカトリーヌ・ドヌーヴや音楽のミシェル・ルグランの他、この時すでに亡くなっていたジャック・ドゥミ監督の奥様である映画監督アニエス・ヴァルダなどが招かれています。

『25年目のロシュフォールの恋人たち』は、その式典の様子や映画公開から25年後の出演者たちへのインタビュー、制作当時のメイキング映像、NG場面などが収められた一つのドキュメンタリー作品となっています。

 

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何より『アーツマネジメント論』的にありがたいのは、ロシュフォールの街がこの作品の舞台に選ばれたことによって活性化し、街の人たちが今もずっと映画の存在を誇りに思って生きていることを、市長さんや当時エキストラで出演した現地の人たちが自分の言葉として語ってくれている、ということ・・・!

「芸術と社会との好ましいかかわりを探求」したいこの授業としては、まさにうってつけの題材です。

受講している学生たちは、やはりこういったドキュメンタリーよりも先週の『ロシュフォールの恋人たち』本編の方に惹きつけられていた印象がありますが、あくまでも授業としてはこちらの内容はとても重要な意味をもっていると感じます。 

 
広報について:チラシとよく向き合ってみよう!企画

映像資料を観た後は、「チラシとよく向き合ってみよう!」企画。

今回は、授業のはじめにさまざまなコンサートや美術展などのチラシを置いておき、一人一枚ずつ持って行ってもらいました。

それをよく見て、どんな内容のチラシか、最初に目に飛び込んできたものは何か、もっと細かく見てみると、一体どんなことが書かれているか・・・などについてコメントを書いてもらい、何人かの学生に発言してもらいました。

チラシというのは、最終的にはその公演に来られない人の目にも留まるという意味で重要で、「公演の顔」ともいうべきものです。

必要な情報がもれなく間違いなく記載されているだけではなく、パッと見の印象で人を惹きつけ、さらに、「行ってみたいな」、「見てみたい」、「聴いてみたい」・・・と、次の行動を促せるものでありたい。

今回の授業では、どんなプロセスを経てチラシが作られていくのかについてや、主催や共催、後援などの用語の使い分けについてなど、お話ししました。

学生の皆さんが書いてくれたコメントを見ていると、色々な視点から気がついたことをたくさん挙げてくれていて、これはそのまま自分たちで公演を企画する時にも重要な視点になり得ると感じました。

私の授業では、最終的な成績評価の方法が試験ではなく、「市民の誰もが楽しめる(高崎市の後援が得られるような)文化的な催しを企画し、発表する」という内容を課しているため、学生たちがそれぞれ他の学生のコメントを読むだけでも後々役に立つはず!と思い、60人分を縮小コピーして切り貼りしたものを次週以降の授業で配布することに決めました。

 

さて、来週はスペシャルゲストをお招きしての講義。

私も楽しみです!