「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育を日本で初めてご紹介するページです。

【第1段階】細いクラベスを用いて拍を打つ実践

最近、ブログの内容が脱線しがちでしたが・・・、ウィレムスについて書きたいことはまだまだたくさんあります。

ひとまずは昨年途中のままになってしまっていた第1段階の実践内容について書きたいと思います。

 

以前の記事にも書きましたが、ウィレムスの実践では、1時間のレッスンのうち10分程度をリズムの実践に当てるよう定められています。

リズムの実践では、子どもたちは細いクラベスを使うことが多いのですが、この細いクラベスの画像がなかなか見当たらなくて・・・。

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太さのイメージ的には、こんな感じか、これよりもうちょっと細いくらいでしょうか。

ですが、実際に使われているものはもう少し長くて、下の画像のようなドラムスティックの先の尖った部分がないもの、というイメージです。

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こんな感じの、細くて長い木の棒を二本用います。

ここでは便宜上、「細いクラベス」と呼ぶことにいたします。

第1段階では、例えば以下のような実践をします。

 

細いクラベスを子どもたちに一人一組与えて、

・まずは二本とも右手で握り、左手をパーにして開く。

・指導者の合図によって、それをパッと左手に持ち替える(落とさずに握るための予備的訓練)。

・今度はクラベスを左右の手で一本ずつ持ち、全員で規則的なテンポを刻む。

 この時、指導者が不意に子どものクラベスを片方取り上げると、スルリと取れてしまう子がほとんどであったため、しっかりと握るように伝える。

・ 指導者がピアノでさまざまな和音の連なりを即興的にさまざまなテンポで演奏し、子どもたちはそのピアノの示すテンポや強弱に合わせてクラベスを叩く。

 指導者の演奏が止まると子どもたちも止まり、リタルダンドをかけると子どもたちもそれに合わせてリタルダンドする。 

 

子どもたちは細いクラベスを落とさず持ち続けることも容易ではないので、第1段階の実践では、しっかり握っていることを指導者が確認する実践も行われています。

また、指導者のピアノ演奏が導く速度変化や強弱などの音のニュアンスに瞬時に反応することを通して、テンポ感の育成が目指されています。

何にせよ、指導者のピアノの誘導によって、子どもたちは何も言われていなくても速くしたり遅くしたり、強くしたり弱くしたり止まったりということができるため、指導者の弾くピアノ演奏の役割はとても重要です。

この実践に限らず、ウィレムスの実践を見ていると、指導者の資質によるところが大きいと感じるものは多いです。 

今回ご紹介したもの以外にもリズムの実践はたくさんあり、第2段階以降にも継続されていますので、またご紹介いたします!