「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育を日本で初めてご紹介するブログです

【第1段階】小物楽器の音当てクイズ

前回に引き続き、第1段階で行われているウィレムスの実践をご紹介します。

今回はさまざまな楽器の「音当てクイズ」です!

 

↓こちらはウィレムス国際会議の公開レッスンで実際に使われていた楽器たち。

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写真に写っているのはほんの一部で、とてもたくさんの楽器が使われていました。

それらの多くは見慣れない木の実などで作られたアジアの民族楽器で、他には南米のカバサ、西洋音楽の作品で用いられることがあるラチェット、ジングルスティックなどの打楽器たち。

聴き慣れない不思議な音のするものが多いのですが、中には動物の見た目が可愛いものもありますね。

さらに指導者の先生がこれらを面白おかしく鳴らして見せるので、子どもたちはその様子と出てくる音に興味津々!

この楽器たちを大きなトレーに乗せて、例えば次のような実践をしてみます。

 

・トレーに乗った小物楽器を、指導者が一通り鳴らして子どもたちに見せる。

 子どもたちは、その様子を見ながら音を聴く。

・トレーを子どもたちに順番にまわし、好きな楽器を選ばせて音を出させてみる。

・再び指導者が一通り楽器を鳴らして子どもたちに見せる。

・子どもたちに目を瞑らせて、指導者はどれか一つの楽器の音を鳴らす。

・子どもたちに、どの楽器の音であったのかを当てさせる。

 答える子どもは実際に音を出してみる。

 

一つ一つの音は特徴的なので聴き当てることはそれほど難しくなく、第一段階(3〜4歳)の子どもたちは先生が楽器を置くやいなや我先にと手を挙げます。

そして、この実践のポイントは一番最後、子どもたちが答える時に、実際に楽器の音を出してみる、というところです。

この実践の二番目でも子どもたちに楽器の音を出させるということをしていますが、音当てクイズで答える時にも「これ!」と指し示すだけではダメで、子ども自身が楽器を鳴らしてみる体験が重要な意味をもっています。

 

この「音当てクイズ」、一見すると何気ない遊びの中でもやっていそうなことではありますが、目をつぶって注意深く音を聴き、その楽器を当てることによって、耳と意識を音に集中させる機会を意図的に作り出しているんですね。

この実践では特に、子どもたちがとても楽しそうだったことが印象的でした。