「聴く力」を育てる音楽教育

「聴く力」を育てる音楽教育

エドガー・ウィレムスの音楽教育研究/0歳男女双子の育児記録

0歳双子の大好きな絵本『わたしのワンピース』

二人にはまだ少し早いかなと思いつつ私が読みたくなって読んでみた絵本『わたしのワンピース』。

絵本自体は1969年が初版のロングセラー作品ですので、ご存知の方も多いかと思います。

 

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にしまきかやこ『わたしのワンピース』(こぐま社)

 

空から降ってきた真っ白い布で主人公のうさぎちゃんがワンピースを作り、それを着てお花畑をお散歩するとワンピースが花模様に、雨が降ると水玉模様になってしまうという、何とも夢のあるおはなし。

声に出して読むだけで自然とリズムが生まれる文体も素敵です。

 

これが、どういうわけか我が家の双子に大ヒット。

娘は、ページをめくるたびに嬉しそうに「フフフッ!」と笑います。

息子もずっと興味深そうに見つめ、時折り「ウゥ〜」っと声を出すこともあります。

息子に関しては緑色が好きらしいということもあり、この絵本を床に置いておくだけでものすごいスピードでハイハイして触りに来ます。

表紙を見せるだけでも「これから読んでもらえる!」と二人揃って期待の眼差しを向けてくれるので、最近では離乳食の前後や少しぐずった時など、一日に2〜3回程度読んでいます。

そして、何度読んでも娘は声を出して笑ってくれます。

喜んでもらえると嬉しいですね。

 

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ところで、この『わたしのワンピース』、参考までに対象年齢を調べてみると、たとえば出版元のこぐま社の紹介ページでは3〜5歳絵本ナビでは3歳〜4歳くもんのすいせん図書では乳幼児向けの図書として5A→2Aと段階が上がっていくうちの3Aと位置付けられています(つまり、やはり3歳前後?)。

実際にきちんとお話の内容を理解して聴けるようになることを考えると、このくらいの年齢が妥当なのでしょう。

けれど、理解しているいないは抜きにして、我が家の双子たちはこの絵本が本当に大好きで、読んであげると集中して見聞きします。

 

今回はたまたまですが、でも、「まだ早い」を決めているのはいつも大人の側なんだよねということ、これは今までウィレムスの音楽教育を研究する中で感じてきたことだったなと思い出しました。

 

ウィレムスの音楽教育でも、微分音の聴き分けや倍音の聴き取り、即興で歌う活動など、大人の私たちからすると一見「難しいのでは?」と思ってしまう活動にも子どもたちは楽しそうに夢中になって取り組みます。

難しいと思うのはさまざまな知識にとらわれてしまった大人の側であって、何に対しても先入観をもたない子どもの側には柔軟に受け入れられるかもしれないものもあるんですよね。

他に語学の学習などもそうでしょうか。

かつて私が師事していたピアノの先生は、生徒が幼稚園生であろうともショパンを弾かせる、と仰っていました。

そのことについて「まだ早いのでは?」と非難されたこともたくさんあるそうですが、作品が内包している微細な心情まではまだ理解できなくとも、美的な感性や耳を育てる上では本物の(易しくアレンジされたものなどではない)作品に触れさせる以上の教育はないという考えのもと与えている、というようなことを仰っていたと記憶しています。

だからといって、何でもかんでもやみくもに与え続ければ良いわけではないのが難しいところですが、あくまでも一人一人の子どもの反応をよく見た上で、大丈夫そうならば継続し、まだ早そうならば時が来るのを待つことが大切かと思います。(奇しくも、前記事『双子と一緒に音あそび』がそれに当たりますね)

いずれ興味をもったり自ずとできるようになったりすることを、不用意に時期を早めたことによって苦手意識を植えつけたり嫌いにしてしまったりしてはもったいないですから......。

 

子育て一年生の私にとって、上記の絵本ナビやくもんのすいせん図書のようなリストは大変ありがたく、絵本選びの際に大いに活用させていただいています。

今後もさまざまな絵本との出会いを楽しんでいきたいです。


(参考)2019年度版 くもんのすいせん図書一覧表

www.kumon.ne.jp